詩吟が上手くなる練習方法〜耳コピ編

2021.05.08

ひとりでできる練習方法

「譜面通り吟じているのに、どうもしっくりこない」
「下手に感じてしまうが、何が悪いのかわからない」
「練習したいけど、コロナの影響で教室がお休み」

こんなことってありませんか?

そこで、一人でできる「詩吟が上手くなる練習方法」をお伝えします。

まずはお手本を真似する

詩吟には一応譜面のようなものはありますが、「声を何拍伸ばすか」とか、「どのくらいの強さで歌う」というようなことは一切書いてありません。

なので、譜面ばかり見ていると、伸びもなく、強弱のない、淡白な詩吟になってしまいます。結果、何だか味気のないものになってしまいがちです。

そうかと言って、自分の気持ちの赴くままに吟じても、どうもうまくいかないものです。

では、どうしたらいいでしょうか。

まずは、お手本を真似してみましょう。

お手本は、自分の先生の詩吟を録音したものや、CDやテープ、あるいは、ご自身がこういう風に吟じてみたい!(YouTubeなど)と思ったものがあれば何でもいいと思います。

耳コピ練習のポイント

お手本を聞いて真似することを「耳コピ(耳でコピー)」と言います。耳コピ練習のポイントをお伝えします。

真似するときに、よく聞くべきポイントは、言葉も大事ですが、語尾の節回しです。つい言葉に耳が向いてしまいますが、後回しに。(言葉のコツは別で紹介します)

また、一気に丸々一吟やろうとせず、ワンフレーズずつコピーする練習をするといいと思います。ワンフレーズできたら、次のフレーズ、というふうに、少しずつ成功を積み重ねていきましょう。

耳コピの練習方法

①言葉の語尾が、どれいくらいの長さ伸びていて、どれくらいの時間ゆらしているか、だいたいの時間を測ってみましょう。(きっちり秒数で測らなくても大丈夫です。1,2,3…と自分の感覚でカウントしてみます)

②そして今度は、お手本と一緒に同じ長さで吟じてみます。ちょっとずれてもいいので、後を追うようにやってみましょう。

③何回かやってみて慣れてきたら、次はお手本を聞かずに、お手本と一緒にやってみます。吟じ終わると、自分が早く終ってしまうか、遅く終ってしまうか、お手本とズレが生じます。そこで、お手本がどれだけの長さなのかが体感でわかってきます。

④お手本とぴったりの長さになるまで、何回も練習しましょう。すると、詩吟の伸ばす長さの感覚、リズム感のようなものが、身についていきます。

大切なのはリズム感

詩吟が上手になるコツは、詩吟的リズム感です。何だかうまく聞こえないときは、詩吟的リズムになっていないことがあります。伸ばす長さ、ゆらす長さ、間の長さが身についていないということです。

これを身につけるには理屈で考えるよりも、お手本を真似して、同じ長さ(リズム感)で何度も吟じて身につけるのが一番です。

ぜひ、やってみてください!

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