『詩吟かるた』で遊んでみた
2012.10.20
『詩吟かるた』なるものをご存知でしょうか。見た目は、百人一首かるたそっくりですが、大きく違うのは、なんと取り札が三枚あることです。
取り札が3枚!
読み札には、七言絶句の漢詩全文が書かれており、その一詩に対して取り札は、その詩の二句目と三句目と四句目(起承転結でいうところの、承句、転句、結句)の三枚になります。
詩文の内容に合わせた色彩豊かな水彩画も添えられていて、目にも鮮やかです。
詩吟で吟じられる有名な漢詩が、全二十五詩(×4で札全百枚)収められています。
遊んでみた
早速、私の師匠の詩吟教室に通う、小学生のつよしくんと一緒に遊んでみました。
(読み手)「去年の〜〜今夜〜〜」
お!これは菅原道真の『九月十日』ですね!つよしくんもよく稽古している詩吟です。
「えっとえっと続きはなんだっけ?」
読み手が詩吟で吟じていると、詩を詠んでいる時間が長いので、次の句を思い出す時間が稼げます。
「一人断腸だ!」なんと、二句目に行く前に札をとることができました!
この間ずっと、読み手は詩吟を最後まで吟じてることになります。
えっと転句は、「恩賜の御衣…恩賜の御衣…」
(読み手)「恩賜の〜お〜〜おお〜〜〜」
「あった!」
というわけで、ある意味“百人一首の三倍楽しめる?”、楽しいかるたで有意義な一時を過ごせました。
楽しみながら覚えられる
詩吟のおかたい雰囲気とは打って変わって、かるたはゲームなので、つよしくんも勝ちたい欲がメラメラ!
詩吟や漢詩の教養が、楽しみながら身につくので大変おすすめです。
お正月の初吟会や懇親会などで、皆さんで楽しんでみてはいかがでしょうか。