仕事で緊張しなくなった生徒さんの話
緊張がなくなっていた
ある生徒さん(40代)は、テレビに出演したり、多勢の人前で話す仕事をしています。
さぞ、度胸がおありかと思いきや、子どもの頃から人前で話すことが苦手。人前で話す仕事を始めてから20年経っても、緊張がなかなかとれませんでした。
しかしあるとき、ふと、その緊張がなくなっていたことに気づきました。
彼女はなぜ、人前で緊張しなくなったのでしょうか。
20年続いた緊張が、たった3年の詩吟でなくなった
思い当たることと言えば、始めて3年目になる詩吟です。
「もしや……、20年続いた緊張が、たった3年の詩吟でなくなった?」
結果は目に見えていました。
緊張しなくなった頃を境に、仕事での周囲の反応が良くなり、新しい仕事も増えていったのです。
詩吟の経験が自信につながる
彼女は感じました。
「詩吟の発表の方が、仕事より何倍も怖いし、緊張する。だからこそ、普段の仕事で『今は大丈夫』と余裕を持てるようになった」
人前で大きな声を出す詩吟は、とんでもなく緊張します。しかも、緊張するので、失敗することも多いのです。とはいえ、詩吟の稽古や発表で失敗したところで、仕事ではないのですからそこまで問題ありません。
たとえ失敗しても、続けていればほんの少しずつでも前進していきます。できなかったことができるようになります。
お腹から大きな声が出るようになってきた
以前より長い詩が覚えられるようになった
ちょっとこぶしがまわせるようになった
このような些細なことに喜びを感じることができれば、それが自信となって積み上がっていきます。こうして詩吟を通して、人前で話す自信がつき、本当に失敗してはいけない本番で成功することができたのでした。
不安にも強くなる
現在コロナ禍で、先行きが不安です。しかしこの生徒さんは、動じなかったそうです。なぜなら、詩吟を続けていることで “ぶれない” 心ができたから、と言っていました。
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