詩吟の魅力と10の効能

2020.12.22


「新しい和の習い事を始めようかな」「大きな声が出せるようになりたい」「腹式呼吸って健康に良さそう」という方におすすめな、和のお稽古「詩吟」。そんな詩吟の魅力と10の効能をご紹介します。

詩吟の魅力

① 年齢を問わない

詩吟は一生できます。同じ詩でも、二十歳で吟じる場合、四十歳で吟じる場合、六十歳で吟じる場合、それぞれ違った深さや味わいが生まれます。詩吟には吟じ終わりということがありません。いくつになっても世代を超えて長く楽しめるのが、詩吟最大の魅力です。

② お金がかからない

「和のお稽古は道具を揃えるだけでも高額」というイメージがありますが、詩吟は教本さえあればOK。持ち運びが楽なので、どこでも稽古&披露することができます。また、発表会などの費用も比較的安価で参加しやすいのも魅力です。

③ 着物が着られる

詩吟の発表会では着物を着ます(着なくてもOK)。着物を持っているけど着る機会がない方、全くわからないけど着てみたい方にとって、着物を着る絶好の機会になります。

④ 一芸として披露できる

結婚式や国際交流の場で詩吟を披露すると、幅広い世代や国の方々に大変喜ばれます。日本文化の紹介にもなるので、一芸として詩吟を身につけておくと、ちょっとした宴会や様々な機会で役に立ちます。

⑤ 段位・資格取得ができる

詩吟では審査試験を受けて段位や資格を取ることも可能。履歴書に書けるので就職活動自己アピールに有利です。師範免許をとれば教室を開くこともできます。

10の効能

① ストレス発散になる

詩吟では普段出せない大声を思いっきり出すのでストレス発散になります。また、自分でも聞いたことのないような声が出てくるので、毎回フレッシュでとにかく楽しめます。

② 姿勢が良くなる

お腹から響くような声を出すには真っ直ぐな姿勢が必要です。つまり、詩吟をすると自ずと姿勢が良くなり、見た目も美しく若々しさを保つことができます。

③ 健康促進になる


発声に必要な腹式呼吸によって横隔膜を上下させるので、内蔵が丈夫になります。さらに、大声を出すことで自律神経が整い元気になります。また、喉が鍛えられるので誤嚥性肺炎を予防し、健康促進につながります。

④ 歌が上手くなる

詩吟では低い音から高い音まで声を出すので音域が広がり、歌が上手になります。また、腹の底から響かせるような発声法や「ゆらし・こぶし」など幅広い発声表現が身につきます。

⑤ 声が伝わりやすくなる

詩吟の稽古では、人に届く声の出し方の練習を行います。詩吟によって声が鍛えられ、大きくなるのはもちろんのこと、詩吟をしていると声が伸びやかになるので、声が通るようになり、声が人に伝わりやすくなります。

⑥ 度胸がつく

詩吟によって、人前で大きな声を出す機会が増えると、人前で声を出すことに慣れるので「度胸」がつきます。実際に詩吟を始めてから「人前で話すのがうまくいった」「以前より緊張しなくなった」という声も聞かれます。

⑦ 集中力がつく

夢中になって吟じていると「気付いたらものすごく集中していた」という状態になっていることがあります。詩を大きな声で暗記して吟じるには大変な集中力が必要ですが、そんな集中力が、自然と楽しみながら身につきます。

⑧ 記憶力がつく

詩吟の発表では詩を暗記して吟じるので、記憶力を鍛えることができます。また、漢詩や和歌を声に出して読むことで読解力が身につき、全ての年齢の方の脳の活性化につながります。

⑨ 古典の教養が身につく

詩吟で吟じる詩歌は、百年も千年もの間、歌い継がれてきた名詩ばかりです。教養が身につくことはもちろんのこと、美しいものに触れると心が豊かなり、日々の生活に潤いを与えます。

⑩ 礼儀作法が身につく

詩吟は日本の伝統文化ですので、吟じるにも礼儀作法が必要です。お辞儀の仕方、人前での立ち居振る舞いなど、日常にも必要な礼儀作法が身につきます。

関連リンク

『詩吟女子〜センター街の真ん中で名詩を吟じる』(amazon)