声が小さいとお悩みの方へ〜詩吟のすすめ
声が小さくなってしまう理由
ある30代女性の生徒さんは、もともと声が小さく、スタバで「トール」を頼んでも聞き返されてしまうと言います。「だから、なかなか頼めないんです」と。
この方のように、「声が小さい」「声がこもる」「聞き返されることが多い」といったお悩みを持つ方は、結構いらっしゃると思います。
声が出しにくくなってしまう理由は、年齢によるものや、声を出す機会が減ってしまうことにあります。
そして、声が小さくなると声に自信がなくなって、ますます声を出す機会が減り、こもったり、小さくなったりしてしまいます。
詩吟のすすめ
人に伝わる声を出すためには、「声を出すのが苦手だ」という思いを捨て、自分自身が気持ち良く声を出す習慣をもつことが大切です。
では、気持ち良く声を出すには、どうすればいいでしょうか?
それには、「詩吟」がおすすめです。
詩吟の稽古や発表をしていると、
・「人前で話す度胸がつく」
・「言葉を明瞭に伝える力」
・「聞き手を感動させる力」
が自ずとついてきます。
自分の殻を破る
詩吟では、何百年、何千年も前に作られた詩を、声に出して吟じます。「そんな言葉、普段使わないから意味がない」と思うかもしれません。
しかし、普段の生活とかけ離れた言葉を声に出すことで、身体の中に押し込まれてしまった本来の声が目を覚まします。
普段はなかなか触れることのない美しい日本語を、気持ち良く大きな声に出してみる。ただ、それだけに集中して声を出すだけで、ほんのわずかでも、何かしら変化を感じるはずです。結果、それが声の悩みを解決する第一歩につながります。
当詩吟教室では、「何の気なしに詩吟を習い始めて、日常生活に変化があった」という方が何名かいらっしゃいます。
・「以前は、いざという時にさえ出なかった声が出るようになり、自分の気持ちが伝えられるようになった」
・「詩吟で声を出す習慣をつけてから、他人をねぎらうときも、感謝するときも、意見するときでも、自分の気持ちを込めて伝えられるようになり、人間関係が良くなった」
……などなど。
詩吟によって自分でもびっくりするような声が出て、自らを覆っていた殻を破るような感覚を得たとき。それは、とっても気持ちがいいものです。
スタバで「トール」は頼めたか
さて、最初にお話しした、スタバで「トール」を頼んでも聞き返されてしまう方はどうなったでしょうか。
なんと、「詩吟を楽しんで稽古しているうちに、しっかり『トール』が頼めるようになった」そうです。
(「トール」という発声を練習したわけではありません笑)
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