恋の情熱に燃えたぎる詩吟「やは肌の」

2020.12.12

与謝野晶子のあの有名で情熱的な短歌も、詩吟として吟じられます。

「やは肌の」 与謝野晶子

やは肌の あつき血汐にふれも見で 
さびしからずや 道を説く君

通釈

道学先生達よ、女の熱愛に触れることもしないあなた方の生活、感情を没却した生活はお寂しくないでせうか。(晶子の自釈)

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明治から昭和にかけて活躍した歌人、与謝野晶子(1878-1942)の代表作です。

女性が自我や愛を表現するなど考えられなかった時代に、官能をおおらかに詠い、世間に大きな影響を与えた彼女。女性の教育の必要性なども説きました。

この歌は、彼女が20代の頃の作品です。短歌の手ほどきをしてくれたお坊さんの息子に恋をし、ラブレターを何通も送るも、かたい返信しかこなかったという本人の実体験が元にあるそうです(諸説あります)。

強く共感する方、ぜひ感情たっぷりに吟じてみてはいかがでしょうか。