詩吟の音階とは?音取りはアプリが便利

2020.12.24


詩吟を始められた方には「さあいっぱい練習するぞー!」と意気込んでいる方も多いはず。しかし、詩吟の音階がよくわからないし、詩吟伴奏用機器がないとなかなか音をとるのが難しいのではないでしょうか?

詩吟の音階

詩吟の音階は「邦楽五音階」で、基本【ミファラシド】の5音のみを使って吟じます。

一曲の間で、最大で2オクターブの高い音のミから低い音のミまで移動するので、非常にダイナミックかつ、パワフルに声を出すことになります。

音がわからない

詩吟には、独自の記号を用いた譜面はありますが、五線譜でドレミやリズムを表示したような明確なものはありません。ですので、「音がわからない……」という声をよく耳にします。

稽古では、詩吟の先生が「詩吟コンダクター」という音取りマシンを使って、自分に合う音の高さの音階を鳴らしてくれるからいいものの、家で自主練習する場合は困ってしまいますよね。

詩吟の音取りアプリ登場!

そんなみなさんにおすすめのスマートフォンアプリがあります。

その名も、詩吟トレーナー『吟トレ』

「詩吟コンダクター」がそのままアプリになったようなもので、【ミファラシド】の詩吟の音階が鍵盤のように2オクターブ分並んでいます。

・音程は、水(マイナス)4本から12本まで選べます。
・「前奏」では、前奏メロディーが流れます。
・「設定」では、音色1〜4の他に「尺八」と「琴」の音色が選べます。
・「時間計測機能」では、右上にある「スタート」ボタンを押せば時間が計れます。

また、「陰旋法」では、漢詩や和歌のマイナー音階が表示され、「俳句」に変更すると俳句用のメジャー音階が表示されます。

このアプリをいれておけば、お手軽に詩吟の練習ができちゃいますね!

でも、スマートフォンだと小さくて使いずらいのでは?ご安心ください!iPad用もあります。

詩吟トレーナー『吟トレ』(iPhone、iPad用)
詩吟トレーナー『吟トレ』(Android用)

『吟トレ』製作者との出会い

さて、ここまで『吟トレ』をかなりプッシュしてきましたが、回し者ではありません。本当に『吟トレ』が便利で皆さんにおすすめしたいからです。

今から数年前のこと、私が30歳前後だったと思います。「青年吟道大会」という若者たちが全国から集まる詩吟の大会に参加したときのことでした。

自分の出番が近づいて舞台袖まで行くと、裏方として働く青年に声を掛けられました。

「吟トレをつくったものです。ブログで紹介してくれてありがとうございます。」

「えーーー!!!あなたが!!!そうですか!!!大変お世話になっています!!ブログもそうですが、うちの生徒さんにも進めてるし、みんな使ってますよ!!!」(『吟トレ』が便利すぎて以前よりブログや書籍でも紹介していました)

なんと、『吟トレ』製作者ご本人にお会いできたのです。しかも、お若い青年で、舞台袖で働いてるということはきっと長く詩吟もやられているんだなーと思いました。

そんな若者が、詩吟をもっと手軽にしたいという思いで作られたのか、と思うと、私も若輩ものながら詩吟のことについてあれやこれやと模索していたので、「同志がいた!」と勝手に思い、非常に感動し、そして勇気づけられました。

『吟トレ』が発売されてから数年経ちますが、かなり多くの方が使っていらっしゃるのではないでしょうか。

「音をとるのに苦労してる人が多いこと」「詩吟コンダクターは先生クラスの持物というイメージ」という問題を乗り越えた『吟トレ』。

『吟トレ』のおかげで詩吟が身近になったことは確かです。本当に感謝しています。

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