詩吟がうまくなるには〜音程編

2020.12.14

「息が続かない」「高い声が出ない」こんなお悩みはありませんか?ちょっとしたことに気付くだけで、詩吟はもっとうまくなります。

まず基礎を身につけよう

「息が続かない」「高い声が出ない」というお悩みをよく聞きます。始めたばかりの方は慣れないので、そう感じることも多いと思います。

でも焦らなくて大丈夫。思いっきり声を出すこと、発音のコツ、呼吸、姿勢、目線などなど、基本的なことを稽古していくと、あら不思議。難しいと思っていた詩吟が、いつの間にかできちゃうんです。

そうしていくうちに、何年かかけて、徐々に長く息が続くようになったり、高い声が出るようになったり、自然なゆらしやこぶしができるようになったりしていきます。

どんな方でも、ある程度の積み重ねと時間をかければ、詩吟が吟じられるようになります。

高い声が出ない原因は?

それでも「高い声が出ない」とお悩みの方。もしかして、音程(本数)が合ってないのかもしれません

目安は、詩吟一曲の最初から最後まで、しっかり声が出ることです。

高いところだけ出ないという場合は、ひとまず、音程を下げて(半音でも一音でも)、無理なく吟じられるようにしてみましょう。

ずっとできないできない、と悩んでいると、やる気が落ちてきてしまいます。とりあえず、声が一通り出る音程で「完成」させてみてください。達成感が得られて、どんどんやる気が湧いてきます。

自分に合う音程で歌おう

私が20代後半くらいの頃、詩吟教室を開く前のことです。

高い音が苦しくなってきてしまい、声が続かず、舞台で失敗が続き、詩吟がイヤになりそうな時期がありました。

もっと若い頃は、9本(高めの音程)でできたのに、それがきついのです。ただ、上手な人はみんなそれくらいの高さでやっているから、と勝手に思い込み、必死についていこうとしていました。

でもある時、思い切って7本(9本の一音下。女性の平均くらい)にして吟じることにしました。

するとどうでしょう。

高い部分はよく出るし、声はよくつづく。ゆらしも自然にたっぷりできるようになりました。

余裕がでたのか、苦手だった「間」がしっかりとれるようになり、ここぞというところで限界ギリギリの迫力が出せ、満足いくかっこいい詩吟が吟じられるようになりました。

今までだったら、苦しくなって練習が続かなかったところが、苦しくないので、何回も何回も練習できて、結果的に上達しました。

こんな簡単なことだったのか、と拍子抜けするくらいでした。

それから、自信をもっていろいろな場所で吟じることができ、いつの間にか、高い音程も出るようになっていました。

低い声でも大丈夫

低めの声でも上手な方はたくさんいます。高い声をちょっと頑張る方が出てくる場合もあります。吟題によっても、高い音程で吟じ易い詩、低めの音程の方がかっこよくきまる詩があります。

いろいろ試してみて、気持ち良く楽しく、のびのび歌える方法を探してみてはいかがでしょうか。

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