【試聴】卒業式や送別会で吟じたい詩吟「行く春や」
2021.03.10
3月は卒業シーズンです。お勤めの方も送別会が行われると思います。そこで、卒業式や送別会で吟じるのにおすすめの詩吟をご紹介します。
「行く春や」松尾芭蕉
行(ゆ)く春や
鳥(とり)啼(な)き魚の
目は泪(なみだ)
鳥(とり)啼(な)き魚の
目は泪(なみだ)
意味
春が来て、旅立つ友を思い、鳥は鳴き、魚は目に涙をためました。私も泣いたり、叫んだりできたらなあ。
「行く春や」について
江戸時代の俳人、松尾芭蕉(1644-1694)の有名な『おくのほそ道』の中の「旅立」に登場する俳句です。
芭蕉が旅立つ際に、弟子たちに向けて、別れを惜しんでよんだもの、と言われています。
さてこの詩、悲しみを表現しているというのはわかるのですが、その意味がよくわからないとされていました。そんな中、これを送別会で吟じているときに一緒にいた友人が、「私はこう思う」と上の解釈をこたえてくれました。
ぜひ、送別会などで吟じてみてはいかがでしょうか。