声を鍛えるには大声を出す「詩吟」がいい
声が小さいせいで自信がない?
ある生徒さん(20代・男性)は、声が小さいのが悩みでした。
そのせいもあってか、人と話すのが苦手。他人と自分を比べては落ち込み、仕事のやりがいもみつからない、彼女もできない、という毎日でした。
声を鍛えるために「ボイトレ」の教室を探したのですが、なかなかピンときませんでした。
ある時、インターネットの掲示板で、「声を鍛えるには大声を出す『詩吟』がいい」という書き込みを見つけました。
他人と比べる必要はない
「詩吟」ってなんだろう? あまり聞いたことないけど、他の人がやってなさそうで、面白いかも……。
軽い気持ちで「詩吟」を始めてみたものの、思った以上に難しく、何度もやめようと思いました。
しかし、「他人と比べる必要はないんだ。前回より少しでも大きな声が出るようになったら、それでOKにしよう」と自分へのハードルを下げて、続けることにしました。
すると、詩吟がだんだん楽しくなってきました。
少しずつ変化が起こる
日常生活でも、詩吟で習った声の出し方を意識するようになりました。
知り合いを見つけたら、遠くからでも「こんにちは!」と大きな声で挨拶をするようにしたのです。
そんな毎日を送るうちに、あることにふと気付きました。
「自分の言いたいことが伝わっている!?」
以前は、自分の声が相手に伝わらず、会話や挨拶をすることさえ、あきらめていました。しかし今は、相手が自分の話を聞いてくれるように感じられます。
少しずつ、変化は起こり始めます。
まず、自分の気持ちでした。
何でも人と比べることをやめ、自信を回復し、声を出すことも何もかも、一生懸命邁進するようになりました。
人との出会いにつながった
やりたいことにも迷いがなくなり、かねてより望んでいた転職に成功。SNSを通じて異性から「転職の悩み相談」のアポイントも増え、実際に会うようになりました。
そしてついに、彼女もできて、あっという間に結婚しました。
何度もやめたいと思ったけれど、少しずつ続けていた詩吟。そんな詩吟で身につけた声を出すコツが、コミュニケーション力向上や、人との出会いにつながったのでした。
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