【動画】詩吟「古池や」松尾芭蕉

2021.07.29

「古池や」松尾芭蕉

古池(ふるいけ)や
蛙(かわず)飛び込む
水の音

意味

ぴちょん。蛙が水に飛び込む音が聞こえる。古池だろうか。。。

「古池や」について

江戸時代の俳人・松尾芭蕉(1644-1694)による、最も有名な俳句の一つです。

この句は「古池に蛙が飛びこんで音がした」と解釈されますが、本当はそういう意味ではありません。

芭蕉が実際に「古池」をみたわけではなく、「蛙飛び込む水の音」が聞こえきて後から「古池や」をかぶせました。つまり「古池」は芭蕉の想像の産物<心の世界>だったのです。

現実と心の世界をつなげた芭蕉は、俳句に芸術性をもたらしました。この句は、それまで他愛のない言葉遊びでしかなかった俳句に、心の世界を開いた「蕉風開眼の句」ともいわれています。

さてこの「古池や」。特に難しい言葉もなく、現代語に近いので、初心者やお子様にもおすすめです。ぜひ吟じてみてください!

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