【動画】令和に吟じたい詩吟「万葉集・梅花の歌序文」
2020.12.02
新元号「令和」の由来となった、万葉集より「梅花の歌三十二首 序文」をご紹介します。
「万葉集・梅花の歌序文」
初春の令月(れいげつ)にして
気 淑(よ)く風 和らぎ
梅は鏡前(きょうぜん)の
粉(こ)を披(ひら)き
蘭は珮後(はいご)の
香(こう)を薫(くん)ず
気 淑(よ)く風 和らぎ
梅は鏡前(きょうぜん)の
粉(こ)を披(ひら)き
蘭は珮後(はいご)の
香(こう)を薫(くん)ず
意味
初春の佳き月で、空気は清く澄みわたり、風はやわらかくそよいでいる。梅は佳人の鏡前の白粉のように咲いているし、蘭は貴人の飾り袋の香にように匂っている。
「万葉集・梅花の歌序文」について
「万葉集」に掲載されている「梅花の歌三十二首」の序文の一部です。
新元号が「令和」に決まって、その由来が「万葉集である」と報じられました。
「もしかして、これは詩吟として吟じられるのではないかしら!?」と思い、早速、節をつけて吟じてみました。するとどうでしょう。なんとまあ、晴れやかな気持ちになること!
ぜひ、声に出して吟じてみてください。
注釈
- 解説本によって「薫ず」の部分を「薫らす」としたり、読み方はまちまちですが、詩吟で吟じる際に「万葉集2一日本古典文学体系」(岩波書店)に掲載の「薫ず」がしまってかっこいいと感じましたので、これを採用しました。
- 参考:「新版 万葉集一現代語訳付き」伊藤博
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